開発秘話
ビール業界ではご法度の「エグ味」を
あえて味わいとして打ち出すことに
初めての出来上がりの時、ビール業界では、ご法度と言われていた「エグ味」が、出てしまいました。素材を活かして欲しく、いよかんの皮の白いワタも仕込みに使ったためでした。
柑橘の中でも、酵素の働きで苦味が際立ついよかんを、さらに白いワタまで使ってしまうと、ブリュワーにとっては大きなリスクでした。
オーガニック環境農家としての想いがあり、どうしても使いたかったのです。
出来上がった味は、「本音は廃棄したい」とまで言われてしまいました。辛かったです笑 でも、味の好みは人によって両極端(たこ焼き屋経営時代の経験から)!
同じものでも、とても美味しいと言ってくれる人と、とても不味いと言う人がいて、味の好みはバラバラだと言うことを過去に経験していたので、このビールも絶対おいしいと言ってくれる人がいる!との思いから、ブリュワーに無理をお願いして、そのまま打ち出させてもらうことにしました。(実際、自分にはおいしかったのはもちろんです)
ビールへの考え方を180度変える
プロも認めた最高の美味しさを実現
結果、クセになる、めっちゃ美味しい、パンチが好き、と仰って下さる方が何人もいて、褒めて頂くたびにブリュワーに都度伝えていました。そうしたら、「ビールへの考え方が変わった」と言ってもらえ、とても感動しました。
ブリュワー自身の看板に傷つくリスクがある中、共に取り組んできてくれていることに本当に感謝しています。
まだまだ進化をしていて、発送当初から150リットルの仕込みを10回以上重ね、数百人のお客様に飲んで頂けるようになったGUILDビール。
農家として原材料の追求をし、ビールの味はブリュワーに絶対的な信頼を置き、お酒を扱うプロには「めちゃくちゃ美味しい。ホップの苦味じゃなく、いよかんの苦味でこの味を出しているのは本当に凄い」とまで言って頂けるようになりました。